8/6午後1時、晴天の暑い暑い一日「ブレス」高文連WSが開催されました。
 この日会場となった旭川市公会堂に集結した各高校演劇部員64名。
 ブレスメンバーからも15名がWSのお手伝いということで参加しました。
 今回のWSは「芝居が創られるプロセスを大切に」というテーマの下、
台本にない台詞やト書きを追求し、舞台上においての暗黙の約束事などを
考えつつ、ブレスメンバーと高校生でエチュードを創り上げていこうと
いうものです。


  まず始めに今回お手伝いするブレスメンバーの紹介とWSの流れを説明したのですが、会場はピーンと張り詰めた空気が・・・
  それもそのはず。他の高校の演劇部員がたくさん集まっている上に大人で構成されている劇団の関係者やら団員やらが
 ズラッと並んでいるんですから、イヤでも緊張しますよね。
  実は私達もこんなにたくさんの高校生と一緒にWSに参加するのは初めてなのでとてもとても緊張しました。



 そんな緊迫した雰囲気も柔軟&リズム担当のブレスメンバーの指導の下、
みんなで身体を動かし始めると気分は一転!
 身体は勿論硬くなっていた心もほぐれてきました。
 時間の関係上私達が通常行なっている柔軟とリズムのほんの一部分しか
出来なかったのですが、とても身体の柔らかい人や身体の中に
キチンとしたリズム感を持っている人がたくさんいてとても驚かされました。
 中には初めてとるポーズでのストレッチに戸惑う人やリズムを取りながら
ステップを踏むのは初めてという人もいましたね。
 それでも指導スタッフに遅れをとるまいと必死についてきていました。
 思えばブレスメンバーも最初から何でも出来る人は居ませんでしたからね。
 大丈夫、大丈夫!みんな若いんだもん、どんどん吸収できるさ!



 ひとしきり身体を動かしいい具合に温まったところで次は発声。指導はブレスの森代表です。
お芝居をするにおいて腹式呼吸法はなぜ必要なのか、 どのような身体の構造の時になると腹式呼吸というのかなどを、
わかりやすく説明していきます。
 高校生も腹式呼吸法は演劇部で学んでいるであろうものなのですがブレスメンバーが実際に学んでいる腹式呼吸法にみんな興味深々。(  大きく脚色)


  そして実際に腹式呼吸法を意識しながら50音による発声スタート!
 役者が約80人声を揃えてお腹から声を出すとすごいんですよ〜。
  「空気が響く」って感覚が身体にビシビシ伝わってくるのがわかるんです。
 これにはブレスメンバーもびっくり!(誇大表現)
 さすがのブレスも一斉に発声練習するのは多い時でも30人程度ですからね。
 高校生の熱いパワーを感じた瞬間でした。



 身体も温まり喉もほぐれ身体全体がリラックスした状態になったらいよいよエチュードの開始です。

 今回のエチュードはあらすじを事前に用意しておき、いくつかの約束事が決められているところからスタートと言う形をとりました。
 ひとつのあらすじを5つの段落A B C D E にわけます。
 高校生も5つのグループに分けそれぞれの段落の担当を決めます。
 各グループにブレスメンバーが3名つき一緒にお芝居を創っていきます。

 制限時間は1時間30分。 時間はたっぷり・・・いえいえ、あっという間に過ぎてしまいます。
 決められた時間の中で果たして出来るのか!?みんな頑張れ〜

 どのグループもまずは自己紹介から。
ひとつのものを初めて出会う人達とみんなで作るんだもん、名前ぐらいわからないとね。そして早速意見交換に突入。
 あらすじを読みながら「どんなお芝居を創りたいの?」「役に対してのイメージは?」「設定はどうする?」「背景は?」「こんな状況の時あなたならどうするの?」それぞれが考え付く疑問やアイデアをみんなで出し合っていきます。

 自分の描くイメージをみんなにわかりやすく伝えられる人、とにかくアイデアが湯水のごとく出てくる人、短時間で与えられた役をとことん追及する人、回りの状況を冷静に見ながらまとめていく人などなど・・・それぞれがいろいろな役割を持っています。
 出揃ったアイデアをみんなで組み立てていよいよ立って動いてみます。
 なかなか上手くいきません。また話し合います。アイデアをまとめてまた動きます。

 「うまく進んでいるのかしら・・・」演劇部顧問の先生たちも落ち着かない面持ちで各グループの稽古風景を見守ります。
 そんな先生方の心配をよそにみんな生き生きと稽古に挑んでいます。
 途中、ファシリテーターと呼ばれるこの度の講師2人
が各グループの様子を見て回り、そこそこに合った適切なアドバイスをしてくれます。
 それを基にまた全員で話し合い一進一退を繰り返しながら少しずつ少しずつお芝居が出来上がってきます。

 そうして1時間ほどが過ぎた時どこからともなく聞こえる歌声。
(思いっきり暗い雰囲気で)♪かーごめ かごめ かーごのなーかの とーりーはー・・・
怖いっ!!。( ̄□ ̄;)!!
 これは今エチュードにおける決め事のひとつ。どのグループもかごめ かごめ≠フ歌を歌うことになっていました。
 恐怖・挫折・不安等々の象徴的なものとして織り込んでいくのですが
怖く作ればとことん怖く聞こえる歌でしたね。
 はっきり言って怖かったです。

 かごめ かごめ≠烽ィ芝居に組み込み歌とダンスで表現したり、歌のみで恐怖感を引き出したり試行錯誤を繰り返し、各グループが何とか形になってきたところで丁度タイムアップ!

  いよいよ この1時間30分の成果を発表します。




 A B C D E 順番に舞台に上がり各チーム約5分間の作品の披露です。
 どのチームもそれぞれの特色を出し、個々の持つキャラクターを存分に発揮しつつ、短時間で築き上げた絶妙のチームワークで演じていきます。

 たくさん出てくる思いがけない表現方法に感心し、考えさせられ、時には一同を爆笑の渦に誘い(これが多かったかも)、 どの作品も素晴らしい出来栄えでした。
 
演じる側の熱意、受ける側の感じ取る心、それがひとつになった瞬間に心に残るお芝居が生まれてくるのかもしれない。そんなことを感じました。

 高校生とブレスのコラボレーション。この企画が出た時は不安でいっぱいだったブレスメンバーもWSが終わってみれば自分たちにとって有意義な時間でした。
 高校生を通じて学ぶことがたくさんあったし、実のところ一番楽しんでいたのは他ならぬブレスメンバーだったのかもしれません。

 楽しかった時もあっという間に過ぎ、我がブレス代表 森ただひろ から総評を受け、一同お疲れさまの拍手の中WS終了となりました。


 演劇部顧問の先生からも最後に一言
「とても暑いので、(事故がないように)気をつけて帰るように!(楽しい時間を過したからと言って)浮かれて帰ると怪我したりしますからね!わかりましたか!?」

 高校生一同「はーい」

 ブレス一同「はーい」・・・いい大人なんだから浮かれないようにね



 今回のWSをきっかけに旭川の演劇人口がどんどん増えていくと嬉しいですね。そのためのお手伝いなら喜んでしますよ!
 私達にとっても 年代の違う人とひとつのものを創り上げるプロセスを学ばせてもらったことは とても大きな経験です。今回のWSを企画してくれた先生方、ありがとうございました。

(レポート:shio-p)

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